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地元愛 x 職人魂で復活した「やまとびと 女夫饅頭」

紅白のめでたく、華やかな 異なる味わいが3層を成す、奈良の名物菓子

蒸籠のふたを開けると、湯気とお酒の香りが立ち上る。これは奈良の名物菓子「女夫饅頭」。日本では紅と白の饅頭の組み合わせは縁起物として、結婚式などの祝いの席で昔から食されてきました。

まずは、饅頭の切り口をご覧いただきたい。上は白い薯蕷(じょうよ)の生地がふっくらとこしあんを包み、下は薄紅色の酒饅頭。その間にたっぷりのつぶあんが顔をのぞかせています。

その断面はまるで和製ミルフィーユとでも言えるような美しい3層を成し、それぞれに異なった味わいを出しながらもひとつとなっています。

江戸時代の人気和菓子を、再び

実はこの女夫饅頭、江戸末期の人気和菓子だったものを約60年ぶりに復活させたものなのです。

伊勢参りを目指す人々が往来した初瀬街道沿いの桜井市黒崎地区で商う店が多いとされ、江戸時代の観光ガイドブックともいえる『西国三十三所名所図会』にも紹介された女夫饅頭。

いつしか姿を消してしまったこの饅頭の復刻を、桜井市にある共栄印刷(株)社長・堀井清孝さんが試みました。堀井さんの調査をもとに実際に復元作業を担ったのが「樫舎(かしや)」の和菓子職人、喜多誠一郎(じょういちろう)さん。

小麦や小豆、砂糖など全国からこだわりの素材を集め、地元・奈良産の酒粕を使った女夫饅頭を見事に復活。味にこだわり日々改良、進化を目指すのは、喜多さんの職人魂です。

「奈良には掘り下げる歴史がたくさんありますが、饅頭もそのひとつ。まず味わっていただき奈良に旨いものがあったことを口伝してほしい」と堀井さんは地域活性化を願っています。

旧街道の情緒とともに、ぜひ感じ・味わってほしい

女夫饅頭は、「大和 穏国(こもりく)の里 やまとびとのこころ店」でいただけます。店内では蒸したてのほかほかで提供され、抹茶やコーヒーなど飲み物とセットで940円。

伊勢参りの人々が行き交った初瀬街道が見下ろせる2階の座敷では、向かいにある江戸時代から続く旅館の眺めもあり、旧街道の情緒がたっぷり。3個入り1,231円~12個入り4,925円でテイクアウトでも楽しめます。

地元愛と職人魂。2人の復刻者の思いが詰まった、ぷっくりかわいい女夫饅頭をぜひ。

※価格は税込み/2017年1月現在

INFORMATION

大和 隠国の里 やまとびとのこころ店
時間
10:00~17:00/火・水定休 ※祝日および毎月18日は営業
住所
奈良県桜井市初瀬830番地
お問い合わせ
0744-55-2221

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