炊きたてつやつやのごはんが主役。
米の旨味がじんわり広がる
「竈kamado」の店内にドンと鎮座するのは大きなかまど。吉野檜の薪をくべ、フイゴと呼ばれる竹筒をフーっと吹いて火を起こす様子も見られます。店内には檜の香りが漂い、かまどからは湯気が。

さぁ、大和のおいしい朝ごはんを「いただきまーす」。
定番メニューは「竈の朝ごはん」(550円)。おかず1品に生卵、ごはん、お味噌汁、お漬物がつきます。旬の野菜を味わえるおかずに、豆の味が優しく口に広がるお味噌汁。
何より一番の“主役”は、炊きたてつやつやのごはんです。電化製品の普及とともに日本の家庭から姿を消してしまったかまど。火力が強いかまどで炊いたごはんは甘みが強く、噛めば噛むほど米の旨味が口に広がります。
卵かけごはんを食べたことがない外国人も、口にしては「まろやかでおいしい」と笑顔に。どうしても生が無理な人も大丈夫。150円追加で玉子焼きにしてもらえます。
「ザ・日本の朝ごはん」を伝統のかまど、吉野檜の香りに包まれた店内で、気軽に体験してみませんか。


奈良産のお米やお味噌、野菜が並ぶ。
大和茶はお土産NO.1人気
注文は食券を買っておかずはセルフサービスで。ごはんはおかわり自由。おかずの品数を増やした「大和の朝ごはん」(1,050円)もあります。
奈良のお米やお味噌、野菜を使った大和の味です。「グローサリー」コーナーではここで食べた米、味噌、茶を始め、ごはんによく合う奈良県産の食品や台所に使う道具なども並びます。風味豊かな大和茶は、外国人のお土産No.1として喜ばれています。

喫茶室に観光案内所も。3つの施設からなる「鹿の舟」。
いざ、楽しい旅へ!
「竈kamado」がある「鹿の舟」は、伝統的な暮らしが残る奈良町の魅力を活かし、その生活文化を案内しながら、さまざまな情報を発信。体験の楽しみも得られる、3棟からなる複合施設です。
大正初期の趣ある建物を活用した「繭 mayu」は観光案内所。奈良の蚊帳生地が張られ、繭に包まれたような心地よい読書室があり、伝統文化や民芸の本などが揃います。伝統的な土蔵のギャラリーは風情ある展示室に。2Fの和室では不定期で華道や茶道、味噌づくりなど和の文化が体験できる教室も開かれています。
敷地奥にある「囀 saezuri」は喫茶室。奈良の食材を使ったサンドイッチやランチも充実。全国のおいしいものなども販売しています。
「繭 mayu」では観光マップがもらえるほか、無料wifiも利用でき、iPadや電動自転車のレンタサイクルも用意。カウンター越しではなくスタッフと対話しながら旅の計画を手伝ってもらえます。
「竈kamado」で腹ごしらえをして情報も仕入れたら、準備万端。今日は朝からごきげん、すてきな1日になりそうです。いざ、楽しい奈良町めぐりに出かけましょう。
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INFORMATION
- 竈kamado(鹿の舟)
- 時間
- 8:00〜18:00 *朝ごはんは8:00〜11:00
- 住所
- 奈良市井上町11
- お問い合わせ
- 0742-94-5520