のどかな風景の中で泳ぐ色とりどりの金魚たち
近鉄郡山駅から徒歩約10分。数多くの溜池に囲まれた、のどかな風景が広がる大和郡山市新木町に「金魚資料館」はあります。1982年に「一年中金魚が見られる観光施設は全国どこにもない」ということから、先代の代表・嶋田正治氏が私費で開館。現在に至るまで、保存会や愛好会の人々の努力により、他にはない貴重な品種など約40種類の金魚が展示されています。


見て楽しい金魚がずらり!
泳ぐ図鑑のような展示に興味津々
30個のガラス水槽に、日本に実存する金魚が収集され、まるで泳ぐ図鑑のように展示されている資料館。夏祭りなどの金魚すくいでよく見られるのは、和金(わきん)と呼ばれる種類ですが、他にも地金(じきん)、土佐金(とさきん)、水泡眼(すいほうがん)など、金魚の種類は豊富にあります。
赤いフナが発見されて以来、品種改良は進められ、現在に至るまで珍しい金魚が様々誕生してきました。中には高級魚もあり、品評会でチャンピオンになった「らんちゅう」は約50万円の値がついたこともあります。こちらの資料館には現在、約10万円の「ジャンボだるま琉金」が優雅に泳いでいます。

江戸時代から愛されていたことを実証する、金魚に関する古書も展示
資料館には、金魚に関する様々なものが展示されており、中でも目を引くのが日本で最初に金魚の飼育法が書かれた図書「金魚養玩草(きんぎょやしないぐさ)」。また、金魚が描かれた錦絵からは、当時の人々の様子を伺うこともできます。
庶民に愛され続ける金魚の歴史を、ぜひ間近で学んでみてください。


INFORMATION
- 郡山金魚資料館(やまと錦魚園)
- 時間
- 9:00 - 17:00、月曜休
- 住所
- 大和郡山市新木町107
- 入場料
- 無料
- お問い合わせ
- 0743-52-3418