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奈良の山奥で見つけた、ジャパニーズスピリットの原点。

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原始の神々へ、五感でアクセスしよう

「山岳信仰」という言葉を聞いたことはありますか?山そのものを神と考える信仰は、古くから世界各地に残る土着の宗教です。日本にもまた、最高峰の富士山をはじめとし、あちこちに神格化された山々が存在します。

中でも奈良南部の大峯山(おおみねさん)脈を中心とするエリアは、聖地中の聖地としても有名。はるか1300年前に日本独特の宗教「修験道(しゅげんどう)」が生まれた地で、現在でもなお、篤く信仰され修行で訪れる人が後を絶ちません。

修行のメインルートは霊山とされる大峯山への参拝道。龍泉寺(りゅうせんじ)は最初の修行場として重要な地ですが、一般の人も気軽に参拝ができます。訪れると山々に宿る神々の、神秘的な空気の一部に触れられるはず。

 

大峯山龍泉寺の住職に訪ねる、修験道とは?

修験道は神道でも仏教でもない、日本古来の山岳信仰と仏教の密教らが合わさった信仰です。日本では修行者を山伏(やまぶし)と呼ぶことが一般的。森羅万象に神仏が宿ると考え、心身を野山で鍛えることで霊験能力が得られるとされています。

今回は大峯山龍泉寺の住職・岡田悦雄さんに、修験道の教えを分かりやすく説明してもらいました。

-岡田さん談

修験道の考えの根本にあるのが、山そのものが神様で仏様であること。修行者にとって、山に入るということは、神仏の身体に入る感覚なんです。

雨は水になり、木は空気をつくり、森が獣を育てます。古来より、里に暮らす人間は山の恩恵を受けて生かされてきました。

里から山に向かい〝ありがとうございます″と拝んだことがはじまり。感謝をより伝えるため、山に入って心身の気付きを鍛えることが修験の修行になっていきました。

心がすっと軽くなる、清らかな水の寺院・龍泉寺。

 

山々が神である修験の考えの中で、生命の源である水は重要な位置づけになっています。龍泉寺の起源も水であり、こんこんと霊水が湧く地は龍神の住まいとして祀られています。

鎮守の森に見守られる境内には、岩窟から沸く清水がめぐり、寺域にいながらも自然に包まれているようです。

霊水で満ちる泉は、大峯山参拝の水行場とされ、開山の5月~9月には多くの修験者が心身を清めに訪れます。その後「講(こう)」と呼ばれる団体ごとに、龍泉寺から大峯山山頂の大峯山寺へ、片道約3時間半の道のりを歩きます。

大峯山参拝の山道は、現在でも女人禁制の伝統を守る聖域となっています。

INFORMATION

大峯山 龍泉寺(おおみねさんりゅうせんじ)
時間
境内拝観自由 お堂・納経所等は8:00~17:00
住所
奈良県吉野郡天川村洞川494
入場料
拝観料 無料
お問い合わせ
0747-64-0001

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