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町家って何だ?1,300年の知恵がつまった「ならまち」の魅力

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始まりは寺の境内地。京都よりさらに古い歴史を秘めて

京都よりさらに古い歴史を秘めた奈良の旧市街地の一つ、木造建築「町家」が数多く残る「ならまち」は、近鉄奈良駅から南に徒歩約15分。世界遺産にも登録された元興寺の周囲一帯の町並みを指します。ちなみに、ならまちはおよそ1000年前までは、元興寺の境内地であったと伝えられています。

伝統的な建築様式を残す「町家」が並ぶ姿は、そこに暮らす人々の保存への思いとともに引き継がれたもの。近年は古い町家を再生したおしゃれなカフェやショップが注目を集め、歴史とともにある暮らしの息吹が、多くの観光客を惹きつけています。

歩くほどに、魅力的な構えの店に出会う。正面は約800年前から創業する漢方薬局
夕日に染まるならまち。古い町家に明かりが灯る

美しくも機能的。知恵が詰まった格子町家の軒下には「身代わり猿」

ならまちを歩けば、美しい格子の町家とともに、その軒下に吊るされた赤い人形「身代わり猿」が目に留まることでしょう。これは江戸時代(1603〜1868年)の頃、庶民に広がった「庚申信仰」の魔除けのお守り。いまも人々の祈りとともに息づいて、家に入る災いを代わりに受けて守っています。

また、ならまちの中心には庚申信仰の奈良の拠点となる庚申堂があります。「庚申さん」と親しまれる小さな社の屋根の上には、両手で目、耳、口を隠した「見ざる聞かざる言わざる」の三猿像が座ります。

庚申信仰の魔除けのお守り。いまも人々の祈りとともに息づいて、家に入る災いを代わりに受けて守っています
庚申堂の屋根の上に座る三猿像

町家とは、商家や職人の住まいのことを言います。ならまちの町家の特色は、正面の幅である間口が狭く、奥行きが深いこと。これは江戸時代(1603年〜1868年)に、税金が家の間口の広さに対してかけられたことと、それでも玄関を表通りに面しておきたいという人々の要望をかなえる知恵でもありました。

印象的な格子は、通りからの風や音、光を調節し、目隠しの役目も果たすもの。このまち独特の「奈良格子」は他地域の格子よりずっと太く、間隔も広くて丈夫です。これは「鹿の角切り」が町中で行われていたため、暴れる鹿を傷つけずに、家を守るためのものでもありました。神様の使いであった鹿と人の深い関わりから生まれた鹿対策の格子なのです。

長細い家でも、奥まで光と風が入るよう、敷地内には「中庭」や、通路と庭を兼ねた「通り庭」も。階段下の空間を無駄なく使う「箱階段」など、狭いスペースで快適に過ごす知恵と工夫があちらこちらに見受けられます。

間口が狭く奥に長い。中庭の向こうは奥座敷
階段に引き出しがあり収納ができる「箱階段」
ならまち独特の「鹿格子」

迷路のような細い路地のその先は? 町家巡りの楽しみが待ち受ける

元興寺から南に歩いて約5分にある「ならまち格子の家」は、これまで紹介した伝統的な町家を再現した施設。築100年の町家を開放した「奈良町にぎわいの家」とともに、町家での暮らしぶりを自由に見学できる無料のスポットになっています。他にも「奈良町資料館」や「奈良町からくりおもちゃ館」「なら工藝館」など無料で楽しめる小さなミュージアムも点在し、まちの文化に触れられるスポットが多いのもうれしいところ。

軒を寄せ合った町家や、そのあいだにある迷路のような細い路地など、ほどよく歩ける距離内でいろんな楽しみ方ができるのが、ならまちの面白さです。約1300年前に創建された厳かな社寺のすぐそばには、町家空間を生かしたカフェやゲストハウス。何代も続く老舗の名店があれば、アート感覚あふれる工房や個性的なショップにも出会えます。この道の先には何がある? 伝統美が息づく昔ながらの景色のなかに、いくつもの新しい発見が潜んでいます。

「奈良町にぎわいの家」
「ならまち格子の家」に展示されている、江戸中期のならまちの地図

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ならまち
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0742-22-3900(奈良市観光センター)

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