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大陸と日本古来の歌舞が融合した、世界最古のオーケストラ

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雅楽で天・地・人を結び千三百年の“環”をつなぐ、南都楽所

“世界最古のオーケストラ”と称される雅楽の始まりは、飛鳥・奈良時代。日本古来の音楽や舞と、大陸から渡ったものが融合し、日本独自の合奏形態として進化を遂げたもの。各国からの祝いの使者が来日し、異国の音楽が満ちあふれた東大寺の大仏開眼供養会(752年)で開花したとされています。

「雅楽は花や香、灯りとともに、仏さまを美しく輝かせるためのものでした」と語るのは、発祥の地で歴史ある雅楽団を継承する「南都楽所」楽頭の笠置侃一(かさぎかんいち)・奈良大学名誉教授。

天とつながり地と結び、人がその中に入っていく

 雅楽を代表する3種類の管楽器は笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき )。笙は天から差し込む光を、篳篥は地にこだまする声を、龍笛は天地を駆ける龍の鳴き声を表すという、気宇壮大なものです。

「雅楽とは天・地・人を宇宙一体としてつなぐ。雅楽を観る、聴く、ということは、天とつながり地と結び、人がその中に入っていくものなのです。たとえば雅楽の形態の一つである御神楽(みかぐら)では、神さまが舞い降りて、神と人がともに演奏するとされています」。

奈良の地で、人から人へと環をつなぐ

 南都楽所の歴史は奈良時代からの伝承を平安時代に整えられたことに始まります。奈良の社寺の祭祀、法要のために設けられ、幾度もの戦乱をくぐり抜けて伝わりました。

「正倉院には大仏開眼会で使われたであろう楽器、衣装、面がそのまま残っています。奈良はすごいところです」。この奈良の地で悠久の歴史を誇る無形の芸能はどのように残ってきたのでしょうか。

 人の手から手へ。心から心へ。次の代から次の世へ。この地で守り伝えられてきたものなのです。

楽人は現在、約130名。子どももいます。毎週土曜夜は春日大社の大宿所(おおしゅくしょ)に集い、けいこに励む。春日大社の「春日若宮おん祭」を始め、年間約40もの舞台に立ち、奉仕の日々。

「いつも言うんです。我々は数えきれんほどの人が千三百年前からつないできた鎖の環、その輪っかの小さな一つ。次へとつないでいかなあかん大事な輪っかの一つやと」。

その音は天を駆け、その舞は地を結び、遥かな環を今に明日に、つないでいます。

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